MeetUp! UXDというのは、毎回、UX ×【 】でテーマを設定し参加者同士で発表やディスカッションを行うイベントで、毎月第3火曜に開催されるイベントだそうです。

XDUnit主催のイベントは前回の#00にも参加していました。
前回は80名ほどの参加者で、前半はセミナー形式で10名ほどの登壇者の発表を聞き、後半は各テーマごとのテーブルに別れて、テーマに関するディスカッションを行うという形式でしたが、
今回は約10名ほどの少人数で、登壇者2名の発表を聞ききつつ、事前に決められたテーマについてディスカッションを行うという感じでした。

今回のテーマは、

UX × デザインエンジニア
〜これからのデザインエンジニアを考える〜

でした。

登壇者の発表は、

  • SXSW視察の報告など(小田 哲也さん(シャープ株式会社/HCD-Net認定 人間中心設計専門家))
  • Webアプリーケーションにおけるプロトタイプエンジニアの役割とプロトタイピングで大切なこと(増田 茂樹さん freee株式会社)

という内容でした。

SXSW視察の報告など

SXSW(サイドバイサイドウエスト)というのは、毎年3月にアメリカ合衆国テキサス州オースティンで行なわれる、音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせた大規模イベントだそうです。(cf. サウス・バイ・サウスウエスト – Wikipedia])

似たようなイベントでCESなんかもありますが、CESとは違って、スタートアップ企業の出展も多かったり、大企業なんかでも、実験的なプロダクトなどを出展してたりするのが多いそうです。

街全体がお祭りのような雰囲気で、音楽や映画などのイベントも行われたり、カンファレンスでは2000を超えるくらい発表があったりするようです。

そこでのイベントの様子や、出展されていたプロダクトなどを写真を見ながら説明いただきました。

視察の報告以外にも「デザインエンジニアリング」のお話もありました。

話を聞いていておもしろいと思ったのは、「デザインイノベーションの振り子」の話でした。
「takram」という会社で提唱している(?)考え方で、「デザインエンジニア」はビジネスを軸として、クリエイティブ、エンジニアリング、双方の視点を持つことが重要で、時、場合によってエンジニア、デザインと振り子のように視点が変わる。
その考え方ができることが重要!ということでした。

※イメージ図

プロトタイプエンジニアの役割

プロトタイプエンジニアに求められる役割や能力などのお話でした。

求められる役割は
「実際に動くものをすばやく作りビジネス価値の検証を行うこと」
であり、実際に求められるものは、

  • アイデアが実現可能か検証する
  • 製品化に向けて道筋を立てる
  • 目的を達成するための手段をエンジニア目線で提案
  • ビジネス価値があるか検証可能なもの

ということでした。

ディスカッションタイム

その後デザインエンジニアについていろいろとディスカッションを行いました。
ディスカッションの中で特に印象深かったのは、

受託開発メインだと、まず完成させることが目的になりがちで、開発手法もウォーターフォール型で進めることが多いため、設計や開発に時間をかけて進めることが多いことに対して、事業会社ではすばやくプロトタイプを作って随時検証を行いながらアジャイル的に開発を行うことが多いということです。

ちなみに、この必要最小限の機能で製品のことをMVP(minimum viable product)と言うそうです。初めて知りました。^^;
(cf.MVP(Minimum Viable Product)とは?実践するメリットと検証方法 | UX MILK)

感想

参加された方と色々とディスカッションをする時間もあり、非常に有意義な時間でした。

普段、会社では受託開発ばかりですが、参加者の半数ぐらいが、事業会社でWEBサービスやECサイトを運営されている方だったため、「製品開発」に対する向き合い方や考え方が違いを知ることができて、すごく新鮮に感じました。

「デザインエンジニア」という言葉を聞くと、WEBの業界で働いている自分が想像するイメージは、「デザインもできてフロントやバックエンドのコーディングもできる人」っていうイメージが思い浮かんでしまうんですが、
実際に求められるのはそれだけではなく、検証などを行うこともサービス開発をする上では必要になるということを聞いて、すごくハードルの高い肩書だと思いました。

ただ、一人でデザインもエンジニアリングもできれば、それに越したことは無いと思いますが、実際にそれができる人は少ないと思います。

なので、エンジニアはデザインのこと、デザイナーはエンジニアリングのことをビジネスの視点でそれぞれ考えながら行動する、「デザインイノベーションの振り子」を各々が意識し、双方連携しながら仕事を進められたらいいんじゃないかと思います。